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AIツールの最新情報を追うほど、仕事が楽にならない理由

AI関連のニュースや投稿を見ない日はない、という人も多いのではないでしょうか。

「このAIで〇〇ができるようになった」
「新しいAIツールが登場した」
「最新アップデートで生産性が向上」

こうした情報が毎日のように流れてきます。

にもかかわらず──
AI情報を追っているはずなのに、仕事は思ったほど楽になっていない。

もしそう感じているなら、それはあなたの使い方が悪いわけでも、理解力が足りないわけでもありません。
原因は、AI情報の“伝えられ方”そのものにあります。


なぜAIニュースを追っても、仕事は楽にならないのか

多くのAIニュースやツール紹介は、次のような形で語られます。

  • このツールでこんなことができます
  • 新機能で〇〇が可能になりました
  • 今回のアップデートで精度が向上しました

一見すると有益そうですが、実際に読んでいてこんな感覚になることはないでしょうか。

  • 「それ、他のAIでもできた気がする」
  • 「で、自分の仕事では何に使えばいいんだろう?」
  • 「結局どれを使えばいいのか分からない」

これは偶然ではありません。
多くのAI情報は、ユーザーの思考順と逆の構造で作られているからです。


AI情報は「順番」が逆になっている

一般的なAIニュースの構造は、こうです。

手段(ツール) → できること

一方、ユーザーの頭の中はこうなっています。

やりたいこと(目的) → AIで楽にしたい → 何を使えばいいか

この「順番のズレ」が、
AI情報を大量に見ているのに、実務に活かせない最大の理由です。

ユーザーは最初から「新しいツールが知りたい」わけではありません。

  • 議事録をもっと楽に取りたい
  • 資料作成を早く終わらせたい
  • アイデア出しに時間をかけたくない

やりたいことが先にあり、その手段としてAIを探しているのです。


本当に価値のあるAIアップデートとは何か

もちろん、すべてのAIニュースが無意味というわけではありません。

価値が高いのは、次のような情報です。

  • 今まで、どのAIでもできなかったことが初めて可能になった
  • 人間の作業や表現の幅を大きく広げる進化
  • 「やれる世界」が明確に変わるアップデート

こうした情報は、
仕事に直結しなくても、技術の進歩として知る価値があります。

一方で、価値が低くなりがちな情報もあります。

  • 他のAIではすでにできていたこと
  • 設定や使い方次第で前から可能だったこと
  • ツールが違うだけの横並び機能紹介

これらは情報として目新しく見えても、
ユーザーの仕事を直接楽にしてくれるとは限りません。


実は多くのユーザーは「たくさんのAIツール」を求めていない

多くのユーザーは、

  • 課金しているAIは1つ
  • 多くても2つ
  • できることなら1つのAIで全部やりたい

というスタンスです。

理由はシンプルで、

  • ツール選びが面倒
  • 比較する時間がない
  • 切り替えるだけで疲れる

という現実があります。

本音は、

「新しいAIをたくさん知りたい」のではなく 「今使っているAIで、もっと楽にできる方法が知りたい」

というところにあります。


情報は「タグ」や「カテゴリ」で探す方が、圧倒的に楽になる

ここまでの話を踏まえると、
AI情報の探し方そのものも見直す必要があります。

時系列で流れてくるニュースを追い続けるよりも、

  • やりたいこと(目的)
  • 使っているAI(ツール)
  • レベル感(初心者/実務向け)

といった タグやカテゴリ で情報を探せた方が、
実際の作業にははるかに役立ちます。

たとえば、

  • 「議事録 × ChatGPT」
  • 「資料作成 × Gemini」
  • 「アイデア出し × 初心者向け」

このように整理されていれば、
今の自分に必要な情報だけを、最短距離で取りに行くことができます。


だからAI LIFEアカデミーでは「探し方」を重視している

AI LIFEアカデミーでは、
単にAIツールの情報を並べるのではなく、

  • 目的別
  • ツール別
  • レベル別

といった形で、
「探しやすさ」を前提にした構成を重視しています。

「どんなAIがあるか」ではなく、
「自分は今、何をやりたいのか」から逆引きできること。

それが、
AIを“情報”ではなく“道具”として使えるようになる近道だからです。


今後予定している講座・コンテンツの方向性

今後、AI LIFEアカデミーでは次のような講座・コンテンツを予定しています。

  • AI活用事例100連発
    ⇒全て目的であるできることベースでの事例集
  • 仕事別AI活用講座
    ⇒議事録を取る、資料を作る等、目的ベースでのAI活用方法をご紹介
  • ツール特化型講座
    ⇒ChatGPTだけでできる仕事効率化やGeminiだけで完結するAI活用

いずれも共通しているのは、

  • ツールを増やさない
  • 目的から入る
  • そのまま使える形で伝える

という点です。


AIは「追うもの」ではなく「使うもの」

AIツールの情報を追い続けること自体が、
仕事を楽にしてくれるわけではありません。

大切なのは、

  • 何をやりたいのか
  • どこが面倒なのか
  • それをAIでどう減らすか

この順番で考えることです。

ツールを追うのをやめ、
目的からAIを選ぶ。

それだけで、AIは一気に
「情報」ではなく「道具」になります。

AIは、追いかける対象ではありません。
使ってこそ、価値が生まれるものです。

Author

松原 潤

松原 潤

官公庁→大手向けITコンサル→SIer→中小企業向けITコンサルを経験。 現在はAIコミュニティ「AI LIFE」を運営しつつ、DX/業務改善、CRM・Web・データ活用を支援。 生成AIと自動化で“売上アップ×工数削減”を実現するのが得意です。