活用事例

AI化してないならまず議事録から始めてください。Google Meet・Zoom・Microsoft TeamsでAI議事録機能をONにする手順

議事録、まだ自分で書いてるんですか。

Google Meet、Zoom、Microsoft Teams。3大会議システム全部に、AI議事録機能はもう標準搭載されている。あなたの会社が使っているシステムでも、ON設定するだけで議事録の自動生成が始まる。

記事では、3システム別に「AI議事録機能をONにする手順」と「プラン条件」をまとめた。後半は、3システムを使っていない、または標準機能では足りないケースの対応方法も置いた。今日30分で議事録AI化を始められる。

まずは、自社が使ってる会議システムを確認

議事録AI化のスタート地点は、自社で一番使われている会議システムを特定するところから。

  • Google Meet(Google Workspace)を使っている
  • Zoomを使っている
  • Microsoft Teamsを使っている
  • 上のいずれでもない(対面会議が中心、電話会議、別ツール)

3つのうちどれかなら、標準AI機能をONにするだけで議事録AI化はほぼ完了する。追加SaaS契約は要らない。該当しないケースの対応は記事後半でまとめている。

Google Meet で議事録AI機能(Gemini)をONにする

プラン条件

Geminiの会議メモ機能を使うには、Google Workspaceのプランがこれら以上である必要がある。

  • Business Standard 以上: Geminiが標準で含まれている(2024年後半以降の更新でほぼ標準化)
  • Business Plus / Enterprise: 追加なしでフル機能
  • Business Starter: Geminiアドオンを別途契約する必要あり

多くの企業は Business Standard 以上を使っているはずなので、ライセンス上は対応済みのケースが多い。

ON設定の手順

  1. 管理者: Google管理コンソール → アプリ → Google Workspace → Gemini → ユーザーへの提供をオン
  2. ユーザー: Google Meetで会議開始 → 右下の「アクティビティ」→「メモを取る」→「メモの作成を開始」
  3. 会議終了後、自動的に Google ドキュメントとして議事録が生成される

議事録は会議主催者の Drive に自動保存され、参加者にもメールで送られる。追加コストはゼロ、設定も10分で終わる。

何ができるか

  • 会議の自動文字起こし(日本語対応済み)
  • 議題ごとの要約と決定事項抽出
  • アクションアイテム(誰が何をいつまでに)の抽出
  • Google ドキュメントへの自動保存と参加者への共有

注意点

「メモを取る」をONにすると、参加者全員に「議事録が記録されています」という通知が出る。社外との打ち合わせで使う前に、相手に一声かけておくのが安全。

Zoom で議事録AI機能(AI Companion)をONにする

プラン条件

Zoom AI Companionは、有料プラン全般で追加料金なしで利用できる(2024年以降の方針更新)。

  • Pro 以上: AI Companion の全機能が標準提供
  • Free プラン: AI Companion は使えない
  • Business / Enterprise: 追加なしでフル機能

Zoomの有料プランを契約していれば、AI Companion は基本オンにするだけで使える。

ON設定の手順

  1. 管理者: Zoomウェブポータル → アカウント管理 → AI Companion → 機能を有効化
  2. ミーティングサマリー、ミーティングクエリ、スマートレコーディングを個別に有効化
  3. ユーザー: 会議開始時、画面下のAI Companionボタンから「ミーティングサマリーを開始」

会議終了後、サマリーは Zoom クラウド上に保存され、メールでも届く。

何ができるか

  • ミーティングサマリーの自動生成(要点、議論内容、次のアクション)
  • ミーティングクエリ(会議中にAIに「ここまでの結論は?」と質問できる)
  • フォローアップメールの下書き自動生成
  • 日本語対応済み

注意点

Zoom AI Companion は会議参加者全員に「AI Companionが起動中」のバナーを表示する。社外の打ち合わせで使う場合は、相手の合意を取ってから ON にする運用が無難。

Microsoft Teams で議事録AI機能(Copilot)をONにする

プラン条件

Teams のCopilot機能は、3つの中で唯一追加ライセンスが必要になる。

  • Microsoft 365 Copilot ライセンス: 1ユーザー約4,500円/月の追加(為替次第)
  • Microsoft 365 Business / Enterprise の上位プランに上乗せして契約
  • 最低契約数の縛りは2024年以降撤廃済み

コスト面で他2つと違うので、全社展開ではなく「議事録AIを必要とする人だけに付与する」運用が現実的だ。

ON設定の手順

  1. 管理者: Microsoft 365 管理センター → ユーザー → Copilot ライセンスを割り当てる
  2. ユーザー: Teams 会議開始時、画面上のCopilotアイコンから「会議の要約」を有効化
  3. 会議終了後、Copilot が議事録、決定事項、To-Do を自動生成

議事録は OneDrive または会議のチャット内に保存され、Outlookのタスクとも連動する。

何ができるか

  • 会議の自動議事録生成(日本語対応済み)
  • 会議中にCopilotに質問できる(「ここまでの結論は?」「未解決の論点は?」)
  • To-Do の自動抽出と Outlookタスクへの転送
  • 会議後のフォローアップメール下書き

注意点

Microsoft 365 Copilot は他2つと比べて月額コストが高い。「議事録AIを必要とする人だけ」に絞ると費用対効果が出やすい。全社一斉付与は慎重に。

標準機能でだいたい足りる、という結論

3システムのどれか1つを使っているなら、標準AI機能をONにするだけで「議事録AI化」はほぼ完了する。

  • 日本語の文字起こしは実用レベル
  • 要約は箇条書きで「決まったこと/次にやること」が出る
  • 議事録の社内共有は会議システム内のリンクで完結
  • 追加コストはゼロ、もしくは既存ライセンスへの軽いアドオン(Copilotのみ別ライセンス)

「議事録AIを入れたい」という相談の8割は、ここまでで完了する。

3システムでカバーできないケースの対応

ただし、標準機能で全部解決するわけではない。3つのケースで単体ツールの追加が必要になる。

ケース1: 会議プラットフォームが混在している

営業はZoom、社内ミーティングはGoogle Meet、エンタープライズ顧客との打ち合わせはTeams、たまに対面。こういう会社は、議事録が会議システムごとにバラバラの場所に貯まる。

横断検索したいとき、過去の議事録をひとつのナレッジベースにまとめたいとき、標準機能だけでは詰む。横断統合できる単体ツールが効く局面だ。

具体的には tl;dv Notta が、Zoom/Google Meet/Teamsの3つを横串で取り込めるツールとして候補に上がる。

ケース2: 対面会議・電話会議が会議の半分以上

建設、製造、商社、士業、医療など、現場や訪問商談が中心の業界では Web会議よりも対面会議や電話の方が多いことがある。

標準機能はWeb会議前提なので、対面議事録には使えない。スマホで録音してアップロードする運用ができる単体ツールが必要になる。

この用途では、Notta Rimo Voice が日本語の対面議事録に強い。スマホアプリの録音から自動文字起こし、要約まで完結する。

ケース3: 議事録を業務システムに深く連携したい

商談議事録を Salesforce にそのまま流したい、議事録の決定事項を JIRA や Notion にタスク化したい、といった議事録を業務フローに組み込む用途では、標準機能だけだとAPI連携が浅いことが多い。

営業組織で tl;dv が選ばれるのは、SFA(Salesforce、HubSpot)との連携が深く、商談メモをそのままCRMに流し込めるからだ。

逆に、議事録が会議システム内で完結していい用途(社内会議のアーカイブ程度)であれば、標準機能で十分。「業務フローに繋ぎたい」という具体的な要件が出るまで、単体ツールは要らない。

単体ツールが要るときの選定

3ケースのどれかに当てはまった上で単体ツールを入れるなら、目的別に選ぶと迷わない。

状況 推奨ツール 選ぶ理由
Zoom/Meet/Teams 混在 tl;dv または Notta 3プラットフォームを横断統合
日本語の対面会議が多い Notta 日本語特化、スマホ録音連携が安定
金融・医療・法務など規制業種、国内データ保管必須 Rimo Voice 日本国内データセンター、ISMS認証
営業組織でCRM連携が必要 tl;dv Salesforce/HubSpot との連携が深い
グローバル英語会議が中心 Otter.ai 英語精度、AIチャットで会議内容を聞ける

気をつけたいのは、規制業種や国内データ保管要件がある場合だ。標準機能(Gemini/Zoom AI/Copilot)はクラウドの保管地域がデフォルトで海外になることがあり、稟議で詰まることがある。国内データセンター必須なら、最初から Rimo Voice 一択になる。

議事録AI化の現実的な手順、まとめ

  1. 自社が一番使ってる会議システムを確認(Google Meet/Zoom/Teams/対面)
  2. 標準AI機能をONにする(管理コンソールで有効化、利用方法を社内ガイドラインに追記)
  3. 1ヶ月運用して、何が足りないか言語化する
  4. 不足が3ケースのどれかに当てはまるなら、単体ツールを追加する

新しいSaaS契約を増やすより、まず既存ライセンスで使えるAI機能を最大化する。これが今の議事録AI化の現実解だ。

まずは今日、自社の会議システムでON設定するところから始める。


AI LIFEでは、メンバー各社の議事録AI運用の実話を共有しています。標準機能で済んでいる会社、単体ツールに切り替えた会社、両方ハイブリッド運用している会社、いろんなパターンがあります。興味があれば覗いてみてください。
(参考:AI LIFEとは

Author

松原 潤

松原 潤

官公庁→大手向けITコンサル→SIer→中小企業向けITコンサルを経験。 現在はAIコミュニティ「AI LIFE」を運営しつつ、DX/業務改善、CRM・Web・データ活用を支援。 生成AIと自動化で“売上アップ×工数削減”を実現するのが得意です。